パソコン買い替え総合ガイド|失敗しない選び方・準備・データ移行・処分・メーカー比較

【パソコン買い替え総合ガイド】失敗しない選び方・準備・データ移行・処分・メーカー比較まで徹底解説

パソコンを買い替えるタイミングは、人それぞれの生活やお仕事の状況によって大きく異なります。
「電源が入らなくなった」「最近急に動きが遅くてイライラする」「Windowsのサポートが終わると聞いた」など、買い替えにはさまざまなきっかけがあります。

しかし実際に買い替えを進めるとなると、何を選べばいいのか、何を準備しておくべきか、この二つのポイントで悩まれる方がとても多いです。
さらに、今まで当たり前のように使えていた環境を、新しいパソコンへきちんと引き継ぐことも、とても大切なポイントです。

メール、写真、Office、プリンター、Wi-Fi、ネット銀行やネットショッピングのログイン情報など、ひとつでも抜けてしまうと「買い替えたのに困った」ということになってしまいます。
このページでは、パソコンの買い替えを決めた瞬間から、旧パソコンの処分までの流れを、初めての方やご年配の方にもわかりやすくまとめました。

やさしい表現で丁寧に解説しながら、必要な情報はしっかり盛り込んでいます。
「パソコンを買い替えたいけれど不安」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.パソコンを買い替える主な理由

まずは、どのような場面でパソコンの買い替えを考えることが多いのか、よくあるパターンを整理してみます。
大きく分けると「故障・トラブル」「動作の重さ」「環境の変化・機能不足」の三つです。

● 故障・トラブルが原因の場合

・電源ボタンを押しても全く反応しない。
・メーカーやWindowsのロゴから先に進まない。
・青い画面(ブルースクリーン)が出る。
・画面が真っ暗なまま、あるいは途中で止まってしまう。
・カタカタと異音がして、動作も不安定。

このような場合は、「新しいパソコンを買うかどうか」よりも先に、「中の大切なデータが取り出せるかどうか」の確認が最優先になります。
写真や書類、メールのデータなど、取り戻せないものが入っていることが多いからです。

もし故障でお困りの場合は、起動トラブルの原因や対処方法をまとめたページも参考になります。
起動しない時の原因と対処

● 古くなって動作が遅く、仕事にならない場合

・電源を入れてからデスクトップが表示されるまでに数分かかる。
・インターネットを開くだけで時間がかかる。
・WordやExcelが固まったようになり、操作がストレス。
・写真や動画を開くときに、待ち時間がとても長い。

こういった症状は、古いハードディスク(HDD)が原因になっていることも多く、SSDに交換すると劇的に速くなる場合があります。
ただし、あまりに古い機種の場合は、部品や性能の限界もあり、買い替えをおすすめすることも少なくありません。

● 環境の変化や機能不足による買い替え

・テレワークやオンライン会議をする機会が増えた。
・趣味で写真や動画編集を始めたくなった。
・新しく使いたいソフトに、今のパソコンが対応していない。
・Windowsのサポート終了が近づいてきた。

このような場合は、より快適な環境や、今後数年を見据えたスペックにするための「前向きな買い替え」と言えます。
せっかく新しくするのであれば、用途に合った少し余裕のある性能を選んでおくと、長く安心して使うことができます。

2.新品パソコンの選び方(メリットと注意点)

新品パソコンは、これから数年間しっかり使いたい方や、ご家族・ご年配の方でも安心して使いたい方に向いています。
まずは、新品を選ぶメリットと注意点を整理してみます。

● 新品パソコンのメリット

・最新のCPUや規格に対応しており、全体的に動作が速い。
・バッテリーが新品なので、ノートパソコンでも安心して使える。
・メーカー保証がついており、初期不良や故障時のサポートが受けやすい。
・Office付きのモデルを選べば、別途購入やインストールの手間が少ない。

● 新品パソコンの注意点

・中古と比べると、どうしても価格は高めになります。
・型番やシリーズが多く、カタログだけでは違いがわかりにくいこともあります。
・人気モデルは、注文から届くまでに時間がかかることもあります。

● 用途別のおすすめスペックの目安

以下は、あくまで目安ですが、買い替え時のスペック選びの参考になります。

用途CPUの目安メモリSSD容量
インターネットやメール中心Core i3クラス8GB256GB程度
仕事(Word、Excel、Zoomなど)Core i5クラス16GB512GB程度
写真・動画編集や重いソフトCore i7以上16〜32GB1TB以上

また、意外と見落とされがちですが、「重さ」と「画面サイズ」も非常に大切です。
持ち運びを重視する場合は、14インチ以下で軽めのモデルを選ぶと、疲れにくく快適に使うことができます。

3.中古パソコンの選び方(メリットと注意点)

中古パソコンは、予算を抑えたい場合や、サブ機として使いたい場合の選択肢になります。
うまく選べばコストパフォーマンスの高い買い物になりますが、注意点も多いので、ポイントを押さえながら見ていきましょう。

● 中古パソコンのメリット

・新品に比べて価格が安く、予算を抑えることができる。
・少し前の上位CPUが搭載された機種を、手頃な価格で購入できることがある。
・Office付き中古など、お得なセットになっている場合もある。

● 中古パソコンの注意点

・バッテリーがすでに消耗していることが多く、持ち時間が短い場合がある。
・いつどの部分が故障してもおかしくないため、長期利用にはやや不安が残る。
・保証期間が短かったり、店舗によって品質にばらつきがある。
・OSライセンスやOfficeが正しく入っていない個体も稀に存在する。

● 中古を選ぶときのポイント

・Windows11に対応している機種を選ぶ。
・HDDではなくSSDが搭載されているモデルを選ぶ。
・販売店の保証が「最低3か月」程度はついているものを選ぶ。

特に「安いけれど古すぎる機種」や、「HDDのままのモデル」は、買ってすぐに遅さに悩まされてしまうケースが多いです。
価格だけで判断せず、少し余裕のある性能と、最低限の保証があるかどうかを確認しておくと安心です。

4.買い替え前に準備しておくこと

パソコンの買い替えをスムーズに進めるには、「買ってから考える」のではなく、「買う前に準備しておく」ことがとても大切です。
まだ立ち上がる場合と、すでに起動しない場合で、やるべきことが少し変わってきます。

● まだ立ち上がる場合の準備

・メール、ネットショップ、SNS、ネット銀行などのID・パスワードを確認しておく。
・Microsoftアカウント(OutlookやHotmailなど)のメールアドレスとパスワードを控えておく。
・写真や書類などの大切なデータを、外付けハードディスクやUSBメモリ、NASなどにバックアップしておく。
・不要なデータやアプリを整理しておくと、移行作業もスムーズになります。

このような準備をしてから買い替えると、新しいパソコンへの初期設定やデータ移行がとても進めやすくなります。
結果として、作業時間も費用も抑えやすくなり、トラブルも少なくなります。

具体的な初期設定やデータ移行の流れについては、別ページで詳しくまとめています。
パソコン買い替え時の初期設定とデータ移行

● 故障して起動しない場合の対応

・電源が全く入らない。
・電源は入るが、Windowsが途中で止まる。
・青い画面やエラー表示が出て進まない。

このような場合は、まず「データが取り出せるかどうか」を専門業者に相談するのがおすすめです。
中のSSDやHDDが生きていれば、専用の機器や方法で多くの場合データを取り出すことができます。

「電源が入らない=大切なデータがすべて消えた」というわけではありません。
買い替えを急ぐあまり、慌てて初期化してしまわないよう、まずは落ち着いて状況を確認することが大切です。

5.メール設定で必要になる情報

新しいパソコンでメールを使えるようにするためには、いくつかの情報が必要になります。
事前に紙やメモ帳などに控えておくと安心です。

・メールアドレス。
・メールのパスワード。
・受信サーバー名(POPやIMAP)。
・送信サーバー名(SMTP)。
・プロバイダと契約したときの書類や案内メール。

古いパソコンがまだ立ち上がる場合は、メールの設定情報やメールデータを新しいパソコンへ移行できることも多いです。
一方、起動しない場合は、再度設定情報を入れ直さないといけないケースもあります。

メール設定でつまずきやすいポイントや、注意しておきたい点をまとめたページもありますので、あわせてご覧ください。
メール設定の注意点まとめ

6.Office(Word・Excel)のライセンス確認

WordやExcel、PowerPointなどのOffice製品は、種類によって再インストールの方法が異なります。
ここを間違えると「Officeが使えない」という状態になってしまうので、買い替え前に必ず確認しておきたいポイントです。

Officeの種類ライセンスの特徴
Office 2021 / 2019などMicrosoftアカウントに紐付く。
アカウントとパスワードが分かれば再インストール可能。
パソコン購入時のプリインストールOfficeそのパソコン本体に紐付く。
別のパソコンに移動できないタイプも多い。

特に「Microsoftアカウントに紐付いているタイプ」は、メールアドレスやパスワードがわからなくなると、再インストールができなくなってしまいます。
アカウント情報は、必ず紙やメモ帳などに控えておくことをおすすめします。

7.Wi-Fi・プリンターなど周辺機器の再設定

パソコン本体の設定だけでなく、周辺機器の再設定も忘れずに行う必要があります。
新しいパソコンに替えたあと、「印刷ができない」「インターネットにつながらない」というトラブルはとても多いです。

・Wi-Fiルーターの暗号キー(パスワード)を入力して、インターネット接続を設定する。
・プリンターのドライバーを、メーカーのサイトからダウンロードしてインストールする。
・スキャナーや複合機を使っている場合は、その設定もやり直す。
・Bluetoothマウスやキーボードは、新しいパソコンと再ペアリングする。

どれも一度設定すれば、日々の生活や仕事がスムーズに進むようになる大切な部分です。
不安な場合は、パソコンの初期設定と一緒に、周辺機器の設定もまとめて任せてしまう方法もおすすめです。

8.セキュリティとバックアップの初期設定

新しいパソコンに買い替えたタイミングは、セキュリティとバックアップの環境を整える絶好のチャンスです。
ここをしっかりしておくと、「ウイルス」や「データ消失」の不安を大きく減らすことができます。

・ウイルス対策ソフトを導入し、定期的なスキャンを有効にする。
・Windows Updateを最新の状態にしておく。
・不要なソフトや試用版を削除し、シンプルな環境に整える。
・外付けハードディスクなどを使い、自動バックアップの仕組みを作っておく。

買い替えた直後にこれらの設定をしておけば、その後のトラブルも少なく、安心して使い続けることができます。
パソコンの設定に不慣れな場合は、安全な設定を最初から整えてもらうことも、有効な選択肢です。

9.古いパソコンの引き取り・処分方法

いざ新しいパソコンに買い替えると、「古いパソコンをどうするか」という問題も出てきます。
パソコンは家庭ごみとして出すことはできず、「資源有効利用促進法」に基づいて適切な回収ルートで処分する必要があります。

・メーカーの回収サービスを利用する(無料のことが多い)。
・家電量販店のパソコン回収サービスを利用する。
・状態が良ければ、買取専門店やフリマサイトで売却する。
・中のSSDやHDDを取り外して、残りの本体を処分する。

どの方法を選ぶ場合でも、必ず「データの完全消去」が必要です。
ご希望があれば、データ消去や処分方法についてのサポートも行っていますので、心配な方は一度ご相談ください。

10.SSDやHDDを有効活用するという選択

パソコン本体は故障していても、中のSSDやHDDが生きているケースは少なくありません。
その場合、部品として取り外して、外付けのハードディスクとして再利用することができます。

・データ保存用の外付けドライブとして活用する。
・バックアップ専用のドライブとして使う。
・写真や動画の保管場所として使う。

「もう使えないから捨てるしかない」と思っていたパソコンでも、中のストレージは意外と使い道があります。
状態の確認や、再利用方法のご提案もできますので、気になる方はご相談ください。

11.主要メーカーごとの特徴と、向いている人

パソコンを選ぶとき、「どのメーカーが良いですか」と質問されることがよくあります。
どのメーカーにも良いところと注意点があり、大切なのは「どんな使い方をしたいか」に合っているかどうかです。

◆ NEC・富士通(国内メーカー)

良い点:
・国内メーカーならではのサポート体制が整っている。
・一般家庭向けモデルが多く、初めての方やご年配の方にも使いやすい。
・トラブル時の電話サポートや説明が比較的わかりやすい。

注意点:
・海外メーカーの同等スペックと比べると、価格はやや高めになることが多い。

こんな方におすすめ:
・初めてパソコンを購入される方。
・サポートの分かりやすさや、安心感を重視したい方。

◆ 東芝ブランド(Dynabook)

良い点:
・ノートパソコンの歴史が長く、持ち運びしやすい軽量モデルが多い。
・キーボードの打ちやすさなど、使い心地が良い機種が多い。

注意点:
・モデルによって性能や仕様の差があるため、型番ごとのスペック確認が大切。

こんな方におすすめ:
・ノートパソコンを持ち歩く機会が多い方。
・仕事や勉強で長時間キーボードを使う方。

◆ Panasonic(レッツノート)

良い点:
・非常に軽く、持ち運びに特化したモデルが多い。
・筐体が頑丈で、ビジネス利用でも安心して使える。
・バッテリーの持ちが良く、外出先でも長時間使える。

注意点:
・価格は高めで、コストよりも信頼性や携帯性を重視する方向け。

こんな方におすすめ:
・出張や外出が多く、移動中もパソコンを使う機会が多い方。
・ビジネス用途で、とにかく軽くて丈夫なノートを求める方。

◆ Dell・HP・Lenovo(海外大手メーカー)

良い点:
・価格と性能のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れている。
・ビジネス向けモデルが豊富で、企業でもよく採用されている。
・同じ価格帯なら、国内メーカーよりもスペックが高いことが多い。

注意点:
・サポート窓口が海外拠点の場合もあり、人によってはやや不安に感じることがある。
・初期状態で、独自のソフトが多めに入っていることがあり、整理が必要な場合もある。

こんな方におすすめ:
・仕事でしっかり使えるスペックを、できるだけ抑えた予算で揃えたい方。
・多少の設定や整理は自分で行える、中〜上級者の方。

◆ ASUS・Acer(海外コスパ重視メーカー)

良い点:
・価格が比較的リーズナブルで、入門用としても選びやすい。
・最新の規格や機能を取り入れたモデルが多く、コストパフォーマンスが高い。

注意点:
・モデルによって品質や仕様に差があるため、口コミやレビューも参考にしたい。
・国内メーカーと比べると、サポート面で不安を感じる方もいる。

こんな方におすすめ:
・できるだけ費用を抑えてパソコンを用意したい方。
・サブ機や学生用など、用途を割り切って使いたい方。

このように、どのメーカーにも良いところと注意点があり、「絶対にこのメーカーが一番」と言い切れるものではありません。
大切なのは、使う目的や予算、サポートへの安心感など、ご自身の重視したいポイントに合ったメーカーと機種を選ぶことです。

12.専門業者に依頼するメリット

パソコンの買い替えは、「本体を買うこと」だけがゴールではありません。
データ移行、初期設定、メールやプリンターの設定、セキュリティ対策など、細かい作業がたくさん発生します。

・自分に合った新品・中古の選び方を相談できる。
・大切なデータをできる限り移行してもらえる。
・メール、Wi-Fi、プリンターなどもまとめて設定してもらえる。
・ウイルス対策やバックアップ設定も、最初から安全な状態に整えてもらえる。

結果として、ご自身で一つひとつ調べながら進めるよりも、時間やストレス、トラブルのリスクを大きく減らすことができます。
「失敗したくない」「よく分からない部分をまとめて任せたい」という方は、プロに相談しながら進めるのも良い方法です。

13.まとめ

パソコンの買い替えを成功させるポイントを、あらためて整理しておきます。

・事前準備をしてから買い替えると、作業がスムーズで安心です。
・新品と中古には、それぞれメリットと注意点があり、用途に合わせて選ぶことが大切です。
・故障の場合は、まず「データ救出の可否」を最優先で確認します。
・Officeやメールのアカウント情報は、必ず控えておくようにしましょう。
・古いパソコンも、SSDやHDDを取り出して有効活用できるケースがあります。
・不安な場合は、専門業者に相談することで、時間やストレスを軽減できます。

パソコンは、今や仕事にも生活にも欠かせない大切な道具です。
だからこそ、買い替えのタイミングでしっかりと環境を整え、安心して使える状態にしておくことが、これからの数年を快適に過ごすためのポイントになります。

14.関連記事へのご案内

パソコンの買い替えを検討されている方に向けて、関連する詳しい記事もご用意しています。
あわせてご覧いただくことで、より具体的な流れや注意点がイメージしやすくなります。

パソコン買い替え時の初期設定とデータ移行はこちら
メール設定の注意点まとめはこちら

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